私は最近ミニキャラばかり描いているのですが、もともと普通の頭身のキャラクターを描いていました。いきなりミニキャラを描くのはかなり難しくて、徐々に頭身を低くしていったのですが、その中で私が「ためになったなぁ」って感じた練習法をご紹介します。
絵を描いたことがあまりない人にとっても、普通の頭身は描きなれている人にとっても、頭身をデフォルメしたキャラを描くための良い練習になると思います。
概要
今回の練習は普通の頭身(6.0~7.0頭身くらい)を描いたことがあるという前提の練習方法です。そのため、もし、一度も普通の頭身のキャラクターを描いたことが無い方は、描き方を記事にまとめてありますので、こちらを先に見てみてください。
キャラクターイラストを描くときに、頭身のバランスを取ったりポーズをつけるのは慣れないとかなり難しいです。また、いきなり解剖学や筋肉を詳しく調べても難しすぎて頭に入ってこないと思います。 今回は初心者向けに、最低限覚えておくと全身をそれっぽ[…]
練習方法
『同じキャラを6.0頭身→5.0頭身→4.0頭身→…と横並びに描いていく』
横並びに描いていくと、頭のサイズはほぼ同じままでバランスを見ながら描いていけるのでオススメです。基本的にはこれだけなのですが、2点注意点があります。
練習時の注意点① 好きなキャラクターで練習をする
自分の好きなキャラクターで練習することを強くオススメします。
そもそも絵の練習というのは作品を描くのとは異なり、ちょっと退屈に感じがちな作業です。スポーツでいえば、作品作りが試合、絵の練習は筋トレや基礎トレに相当します。練習を途中で投げ出してしまわないためにも、ちょっとでも楽しくなる要素を取り入れるようにしておきましょう。
既存のアニメやゲーム、漫画のキャラクターでもいいですし、自分のオリジナルキャラクターがある方はそのキャラクターでもいいと思います。
ただし、この練習のために新しくオリジナルキャラクターを作るのはやめた方がいいです。キャラデザは全く別の要素なので、別々に勉強した方がいいです。慣れないうちに一緒にやってしまうと高確率で投げ出してしまうことになりますし、そうなると得られるはずの知見も得られなくなてしまいます…。
これ、めちゃくちゃ大事です!
描いて終わりにするのではなく、何に気づいたか、どう感じたかを自分なりに振り替えるプロセスが重要なのです。闇雲に量だけ描いても糧にならないので、ちゃんと考えて練習する癖をつける意味でも、振り返ってメモをするという習慣をつくっておくと良いです。
メモに悩みすぎてもいけないので、メモ自体は簡単なものでいいですが、とにかく頭を使って糧にしていく意識をもちましょう。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) June 11, 2010
6頭身~3.5頭身の練習
基本的な考え方は6.5頭身の時と同じで、抑えるべきポイントは以下になります。
- 頭から股下まで、股下から足先までが1対1 (※調整ポイント!)
- 脚は股下から膝、膝からくるぶしまでが1対1
- 上半身は3等分して考える
- 肘はおへその位置
- 手首が股下の位置
- 手のサイズは顔(顎から額)の大きさ(※調整ポイント!)
ただし、①と⑥の部分は頭身が下がるにつれて微調整していきます。
①は頭身が下がってもこの比率のままだと徐々に足が長く見えるようになってきます。そのため、少し、足の長さを短くしていき、3頭身になる頃には頭を除いた上半身と下半身が1対1になるくらいのバランスを意識すると良いです。
⑥は好みの部分が大きいのですが、手の大きさが顔と同じという比率を保ったまま頭身を下げていくと、頭身が下がれば下がるほど、手が大きく感じるようになると思います。低頭身のデフォルメキャラの場合、あえて手を大きく描いたり、小さく描いたりすることで独特の印象が出ます。そのため、手の比率はこのままでも3.5頭身くらいまでは違和感は出ないと思いますが、初めて描くときは頭身が低くなるにつれ、少し小さくしていくくらいがバランス取りやすいと思います。
3頭身~2頭身
3頭身以下になってくると6.5頭身の比率そのままが通用しなくなってきます。考え方としては6.5頭身の比率をベースと捉えて、どこを変えるかを考えます。
- 顔を除いた上半身と下半身を1対1にする
- 手足のサイズを大きくするか、小さくするか考える (※調整ポイント!)
- プロポーションのデフォルメを考える (※調整ポイント!)
ここに関して共通で言えるのは①の比率だけです。ここから先はミニキャラ独自のデフォルメとして特に②と③を考えていく必要があります。今回は様々な頭身のキャラに焦点を当てており、ミニキャラのデフォルメに関しては別軸のお話なので割愛します。
まとめ
今回の記事は読んだだけと実際にやってみるのとでは全然違う経験値になりますので、ぜひ、一度実際に手を動かしてみてください。
要点
- 実際に手を動かし、頭を使って練習することで糧になる
- 6.5頭身のバランスをベースに一部調整しながら頭身を下げていくと練習になる
- 3頭身以下はミニキャラ特有のデフォルメが重要になってくる
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